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カメの聴覚

Martin, K. J., Alessi, S. C., Gaspard, J. C., Tucker, A. D., Bauer, G. B. and Mann, D. A. (2012). Underwater hearing in the loggerhead turtle (Caretta caretta): a comparison of behavioral and auditory evoked potential audiograms. J. Exp. Biol. 215, 3001- 3009.

Ridgway以来、久しぶりに見たなぁという、カメの聴覚の論文。
アカウミガメの試験だが、100‐400Hzがベストだそうな。アオやケンプでも同じくらいらしい。

音のことはわかりませんが、これがどのようにウミガメの生存に寄与しているのかというのが、知りたかった。。。。なーんも書いていない。突っ込めよ、エディター。

1kHzくらいまでは範囲内だそうなので、人の声は聞こえてるよね。特に男性の声は聞こえているでしょう。今まで、音の反応したような行動見たことないけどな。。。。注目してなかったからだけかもしれない。

現在、映像データからカメの認知・行動を調べるプロジェクトをやっているけれども、音との関連も見なあかんなぁ、と思った次第。 音に対する反応って、わずかなもんだろうから、GPSとかでは反応みれないよね、たぶん。加速度とか、ジャイロとか細かく見れるものを一緒に付けないとだめかなぁ。



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D論審査

以前に審査を頼まれていたチャールズ・ダーウィン大の学生のD論が届いた。

まさかの200ページ超!!


って、普通はこういうもんなんだよなぁ。。。
自分のを思うと恥ずかしい。

全力で審査しましょう!!


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ヘビは海で進化した?

A transitional snake from the Late Cretaceous period of North America

Nicholas R. Longrich, Bhart-Anjan S. Bhullar & Jacques A. Gauthier
Nature 488, 205–208 (09 August 2012) doi:10.1038/nature11227

残念。やはり、陸での進化の方が可能性が高いらしいです。海であって欲しかったなぁ。個人的に(笑)



タグ:論文
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日本の文献

現在所属の研究所は、もちろん産卵調査やストランディング調査、定期的な捕獲調査等、地道なこともやっているのだが、IUCNの絡みもあって、包括的なデータの取りまとめをしている人もいる。

よく日本の状況や知見に関して聞かれることが多いのだが、いつも思うのが日本で得られた知見を包括的にまとめた文献が少ないってこと。日本語でも。

個々の産卵地で行われている調査はどれも素晴しい仕事っぷりである。日本ほど各産卵地で調査を行えている国は少ないだろう。これは非常に敬意を支払うべきこと。

しかし残念なことにこれらを包括的にまとめているものは、ほとんどない。あっても、引用できないものが多い。環境省のは古い。

あるアメリカの報告書で、日本の産卵数のデータの引用があった。「おお、こんな文献があったのか」と思ってリストを見ると、なんと書いているのはアメリカ人。そして、そのアメリカ人の文献を見ると、ソースはなんとunpublishedデータとなっている。つまりは、unpublishedデータが一人歩きして、いつのまにかキチンとしたデータになっている。しかも外国人の名義で。これには唖然としたことをよく覚えている。 正式には、この引用方法は不適切であるのだが、世界の研究者から見た知りたくても知れない日本の現状を表している例と思う。

現代は、情報公開の時代。日本のウミガメの調査活動の多くは保全を目的としたものが多いだろう。であるならば、がんばって調査したデータをきちんと公開、情報発信した上で保全を訴えて行くべきである。 

自身で苦労して取ったデータを勝手に使ってくれるなと、言う人がいる。気持ちはわからなくもないが、この考え方ははっきり言って古い。インターネット社会の現在、先の例のように必ずどこからかで情報は漏れる。 ならば、きちんと公開して引用先を明記しておいた方が、その地域の保全という意味でも戦略的であろう。引用されることで、その地域で調査している人の存在が伝わる。また、引用されるということは、その調査の価値を認めてもらっているということ。 引用した情報を使って、間違ったことを言っている人がいれば、面と向かって訂正すればよい。 その地域で調査をやってきた人々への敬意は何も揺るがない。

日本には、素晴らしい調査をしている地域がいくつもある。ぜひともこれらの情報を公開することでアピールしていただきたい。そして、そのための意識改革、体制づくりをぜひとも行なって頂きたいものである。


タグ:ウミガメ
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これ何?

メキシコが延期になったので、もっぱら解析&論文書いてます。
最近は、論文書きながら解析するようになってきました。

でもって最近もっぱら苦労しているのが、映像に映っている生物種の同定。
特に無脊椎がわからん。
学部自体に一通りやってるはずなんだけどなぁ。。。 記憶は永久の彼方へ行ってしまいました。


無題.png

で、標記のとおり、これ何?サルパ?
名前がわからんから、検索もできん。
近い種でも、形が劇的に違ったりするので、わけわからん。

海の無脊椎の図鑑って、どっかにないもんですかね?誰か教えてください。

タグ:研究
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Animal Biotelemetry

Animal Biotelemetryという雑誌が発刊されるらしい。

いつかは、バイオロギングやテレメトリーの専門誌がでるとは思ってたけど、ついにきたかという感じ。

EditorやEditorial boardをみると、それはそれはの大御所ばかり。
その中で、日本人がたったの一人というのは。。。。なんとも悲しい限り。テレメトリーだからかな。

オープンアクセス、投稿料は£1435/$2255/€1835。
オープンアクセスはImpact factorが高くなる傾向があるけど、今回はどうかな?
分野の大きさを考えると、2~3ってとこか。。。

いずれにせよ、今が投稿のチャンス!!


タグ:研究 論文
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FB

いまさら。。という感じですが、FBはじめました。

あまり興味はなかったのですが、海外が苦心のコミュを作るというので、これは面白そう!とアカウント作成しました。といっても、コミュの話があったのは、2ヶ月くらい前、アカウント作ったのが、1ヶ月前の話。

んで、初めてログインしたのが先日。。。。
なんか、2つアカウントができちゃってます。

いきなり、やる気なしモードですが、まぁ、ちょくちょくやろうと思います。
みなさん、ぜひお友達になってやってくださいまし。



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メキシコ調査延期

メキシコ・バハカルフォルニアへ行ってくると行っておきながら、実は行ってなかったワタクシです。

出張前日になんと、まさかの台風発生。
台風男健在で、調査は一週間延期に。

そうこうしているうちに、バハの漁業者たちと研究チームの間で軋轢ができたようで、調査がさらに延期&延期に。

なんでも、今年のバハは例年になく個体数が多いらしく、尋常じゃない数の混獲が起こっているとか。これが調査データとして、研究チームに報告されてしまうと、今後の漁業ができなくなるので、漁業者が非協力的になったのが原因のようです。データを見せてもらいましたが、今年は例年の4倍近くにのぼります。3-4年まえに、日本の産卵数が多くなった年がありましたが、この時の仔ガメがバハに着いたのかもしれません。

状況は良くなっているようで、9月の上旬には調査はできるようです。


はやくタートル・ロデオやってみたいですね。


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@羽田空港

羽田のラウンジよりお届けしております。
夜の羽田、キレイですね。東京タワーとスカイツリーが見えます。

これからLAXへ、そこから車でディエゴです。
明後日にはメキシコへ向かいます。

帰る直前で肝心のデータロガーを大学に忘れていたことに気づき、後輩に急遽届けてもらいました。あやうく大惨事。。 でも、これでメキシコでも有意義な実験ができそうです。 Nだーん、ありがとう。


飛行機は機材の件が心配でしたが、なんとかセーフ。
重量も10キロほどオーバーしていましたが、なぜかセーフ。
つぎはアメリカで止められないことを祈りつつ。。。。

やっぱ日本は良いですなぁ。
次は年末に帰国予定です。


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@石垣島

現在、石垣島であります。

今回の目的は3つ。
・9月実験用の子ガメの捕獲。
・映像解析用のロガー放流実験。
・採餌生態解析用のロガー放流実験(昨年の追試)。

来島してはや一週間、最初の2つはうまく行きましたが、最後の一番の難題が、機材のトラブルで実施できないことに。大金を費やしてわざわざアメリカから来ているだけになかなか厳しい結果ですが、前を向いて行くしなかい。次のメキシコはしくじれない。

アオの採餌生態ネタは、良い雑誌を狙うために、良い質のデータをもう少し増やしたかったのですが、残念です。現状のまま出すことになると思います。

今回は、今までお世話になっている人たくさんに会えています。改めて、石垣島での人のつながりを感じる次第。

最後に関係ないですが、アカの子ガメの写真をどぞ。
P10301722.jpg
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沖縄県-石垣
提供:釣り情報フィッシングラボ