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アメリカでの博士公聴会

スクリプス海洋研究所のとある方の博士公聴会に行ってきました。 

内容ともかく、論文審査委員がGerald Kooyman、Jay Barlow、Peter Duttonというすご過ぎる面々というだけの理由での参加でした。


公聴会は正直期待はずれ。内容はキングペンギン、シャチ、海鳥とオサガメの移動パターン、生息地利用に関してだったのですが、最後までこれらを統合したお話はなく。。。。個々がバラバラ。


審査や質問も甘めで正直ビックリ。聞くと、審査はそんなに厳しくないようです。外国の公聴会は厳しいというのは大学に寄りけりみたいですね。


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Impact factor 2013

今年のImpact Factorがリリースされました。

軒並みは変化はあまりなさそうですが、注目のPLoS ONEは3.73でした。順当に減っております。
来年は、3.4くらいかな? どんどん他の中堅雑誌に流れるようになるのでしょう。



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PLoS One

論文の受理と、査読を経験したものとしてのコメント。

結論としては、もう出したくない。
よほど低レベルの雑誌にまでリジェクトされないと、投稿することはない気がする。

自身が投稿したときは、査読者の2人は両名とも著名な方でコメントも(ちょっとしかなかったが)有効なものだった。その時は、以外と良いかもと思ったものだ。

が、査読者の側に回ってみると、どうしても採択率の高さが気になる。正直、こんな論文で?とも思うけど、筋が通っていたらOKということなので、強引にリジェクトにもできない。あげくに別の査読者のコメントを見ると、私が激しくコメントしたのとは対照的に字の間違いのコメント1点だけ。まさに全俺が驚愕。

確かに昔あh良質な論文が多かった。が、ここ2~3年は良い論文もあるが、酷い論文も増えてきた。もうすぐ2012年のインパクトファクターが発表されるだろうが、去年の4近くから一気に下がるのではないだろうか。そうなると、もう没落する一方。PLoS系雑誌も方向性を再検討しなければならないだろう。さらに下請けを作るためにPLos Twoとか出てきたりして。 オープンアクセスは良いことだと思うんだけどな。


タグ:論文
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査読週間

最近、査読ばっかりです。

例のオーストラリアからの博士論文の審査は、思いのほか手こずり、他の仕事もしていたとはいえ一週間もかかってしまった。 一部は既に学術論文として公表されていたものの、他の部分はまだ未公表。そんなわけで読めば読むほど突っ込みどころ満載。 それをまとめるのも大変。産卵調査、バイオロギング、テレメトリー、そして粒子シミュレーションと私の知っている分野で研究されていたので、余計にだったのかもしれない。データのクオリティはかなり良いので、まとめ直すと良い論文になるかなぁ。

オーストラリアって、学位審査でDefenseってないんだってね。出せば良いらしいです。200ページ超はさすがにしんどかった。もう当分したくない。

それと前後して、某海洋生態学雑誌の論文査読1件、共著論文のコメント1件。

ようやく落ちついたので、自分の仕事ー♪っと思っていたのですが、また1件査読依頼が。。。

私も論文投稿時にはお世話になっているし、できるだけ断りたくないですよね。
うーむ。頑張りましょう。


タグ:研究
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Monterey調査終了

ずいぶん間が開いてしまいましたが、Monterey調査の報告です。

私の所属先では、Monterey湾に摂餌のために回遊してくるオサガメの包括的な研究をしています。個体数、分布、サイズ、健康状態のための調査、遺伝・同位体研究のためのサンプル取得、衛星対応型発信機の装着などです。これらは、徐々に成果が出始めており、北太平洋に生息するオサガメの主要な摂餌域の一つであることがわかってきました。

ですが、まだ細かい行動、例えば一日でどれくらい餌を食べるか、などがわかっていませんでした。そんな時に私がアメリカに来ることになったので、調査チームの一員として参加させてもらうことになりました。

チームとしては、約1ヶ月の調査で毎日沖にでるという、大きな調査ですが、色々な分野から多くの参加者がいるので、毎日乗船というわけにはいきません。私は、記録計をつけるための乗船を4日間、その後回収のための予備日を約1週間で、Montereyに滞在しました。

調査は始まったものの、毎日濃霧に次ぐ濃霧。調査は、まず飛行機による目視調査でオサガメを発見し、その後その案内をもとに調査船で急行、捕獲という手順なのですが、霧があるとまったく発見できません。莫大な予算がかかっている調査なので、無駄に飛行機や船を出すわけにはいかず、初日以降、ず~~っと調査は中止続きでした。

中止の間は、仲間にMontereyの案内をしてもらったり、フィッシャーマンズワーフでクラムチャウダーを食べ比べしたり、水族館にタダで行ったりしてました。

前に学会で来たことありましたが、その時は街を散策してなかったのです。野良アシカは喧しく、ハーバーではラッコがゴロゴロ、街中には何故かシカがおります。 海沿いの穏やかでキレイな街ですね。住んでみたくなりました。

名称未設定 1.jpg
調査船が出航する港。周りは、アシカだらけ。アウアウ、うるさい。

名称未設定 2.jpg
ヨットハーバーでプカプカするラッコ。貝やらウニやらうまいもん食って羨ましい。

P9120301.JPG
街中の空き地になぜかシカ。 奈良みたいでしょ?と日本通の同僚。


もちろん、お仕事もしてましたよ。
こちらの技術者さんと、オサガメ用記録計装着装置を開発しました。記録計は、いつもは接着剤でつけるのですが、オサガメはいわゆる”甲羅”を持っておらず、ブヨブヨの皮膚なので、接着剤は使えないわけです。そのため、イルカやクジラで利用している吸盤を使った装着装置を作りました。色々学べたので、これだけでも来たかいがありました。

Montereyに調査で来てるんだか、旅行で来てるんだがわからなくなっていた乗船最終日。午後の半日だけですが、出航することができました。

出航してみると、そこは一面のクラゲ天国。オサガメが来遊するのもわかります。ホントにうじゃうじゃ。下の写真のクラゲです。

P9160322.JPG
これはモントレー水族館で撮影したもの。Sea nettle jellyfishという名です。


調査中、アシカ、アザラシ、イルカは見るのですが、オサガメは見当たらず。
日が傾きかけた頃、飛行機部隊からオサガメ発見との報。急いで急行しました。

しかし、残念ながらその後ロスト。
私の初めてのオサガメ調査はこれで終わり。オサガメを見ることは相成りませんでした。
私が帰った後も、調査は2週間続いたそうですが、やはり霧ばかりでオサガメを今回は1頭も捕獲できなかった様子。分布が北にシフトしているかもしれないとのことでした。

今回は、調査場所の下見と記録計装着方法の開発できたという点で、及第点でしょう。次回こそは、面白いデータを取りたいものです。

P9180337.JPG

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Monterey

バハでのアカウミガメ調査に暗雲が立ち込めている中、急遽というか、努力が実ったというか、でオサガメ調査に参加することになりました。こっちに来て、初のメイン調査がオサガメ。もう鼻血もんです。

オサガメは今まで剥製しかみたことがなく、前回のメキシコでの学会で、よもや学生に初見を先越されるという始末。 ようやく本物とご対面できるチャンスが巡ってきました。

西海岸にいるといっても、外洋性のカメですから、あまり出会うチャンスがないようで、セスナで上空から探し、見つけたら船で接近という方法のようです。見つかると良いなぁ。

明日から出発。片道700km超えの独りドライブ。
車が壊れないか心配です。



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DNAフィンガープリント

同じ部屋のけりーが帰ってきました。

St.Croix島からの調査帰り。
今年だけで3000頭を超えるオサガメのDNAサンプルを採取したとか。

5年プロジェクトの4年目。来年まにで合計2万頭のサンプルを目指すらしいです。

産卵地にあるすべての個体のフィンガープリントを把握することで、その産卵地の個体数動態やら多様性やら、将来の予測やらを把握するための大プロジェクト。

やってるスケールが違うし、その実行力にも唖然でございます。
ただただ驚嘆するばかりでございました。良い勉強になります。


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NRC Research Associate

日本のポスドクの雇用先といえば学振が有名ですが、アメリカにもあるようでNational Research Council(NRC) がそれみたいです。

うちの研究所にもポスドクは沢山いますが、大半がこのNRCから助成を受けて研究をしています。

先日、研究所でこの発表会がありました。
助成を受けているResearch Associateは、年に1回?数回?、NRCから派遣される研究アドバイザー数名によって、その研究の進捗状況を評価され、色々アドバイスをもらうわけです。しかも、その後は受け入れ先のボスとアドバイザーとで懇談が持たれ、ポスドクの研究の将来性、価値について議論されるとか。

終始、なごやかなムードで進んでましたが、日本でこれをやるとどうなんやろな~~と思いながら聞いてました。
日本でもやれば良いのに!!って思ったりしましたが、いざやるとなると形式的なもので終わってしまいそう。。。とも考えたり。 科研費等もそうですが、応募する時の申請書だけでなく、しっかり評価して、そのあとの研究の助成に繋がるようにできればよいのにね。


現状、日本の学振PDの数を考えたら、相当時間とコストが掛かりそうですね。おそらく数的には多いのに、それをやっているアメリカはすごいけど。 さきがけくらいの規模でやるのが今の日本には正解なんでしょうかね。



タグ:つぶやき
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Marshが絡むと、論文が長い

草食性の大型海洋動物という観点から言えば、アオウミガメとジュゴンは非常に近い関係なわけで。

そんなわけで本日は、ジュゴンやらマナティーやらの論文を読みふけっております。

追跡しにくいせいなのだと思うのだけど、ジュゴンの方がやや進んでいる感じかなぁ。。。アオウミガメは超音波テレメトリーでの追跡がメインだったので、そこまで細かい追跡ができてないのよね。 表層滞在が長い分、ジュゴンの方が追跡しやすいでしょう。

てなわけで、アオウミガメの詳細な藻場利用について黙々と書いております。


まさかここに来て、改めて前所属研究室のジュゴン論文は読むことになるとは思わなかった。ハナウタ先生といつかコラボレートしたいもんです。


タグ:つぶやき
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