Monterey調査終了
ずいぶん間が開いてしまいましたが、Monterey調査の報告です。
私の所属先では、Monterey湾に摂餌のために回遊してくるオサガメの包括的な研究をしています。個体数、分布、サイズ、健康状態のための調査、遺伝・同位体研究のためのサンプル取得、衛星対応型発信機の装着などです。これらは、徐々に成果が出始めており、北太平洋に生息するオサガメの主要な摂餌域の一つであることがわかってきました。
ですが、まだ細かい行動、例えば一日でどれくらい餌を食べるか、などがわかっていませんでした。そんな時に私がアメリカに来ることになったので、調査チームの一員として参加させてもらうことになりました。
チームとしては、約1ヶ月の調査で毎日沖にでるという、大きな調査ですが、色々な分野から多くの参加者がいるので、毎日乗船というわけにはいきません。私は、記録計をつけるための乗船を4日間、その後回収のための予備日を約1週間で、Montereyに滞在しました。
調査は始まったものの、毎日濃霧に次ぐ濃霧。調査は、まず飛行機による目視調査でオサガメを発見し、その後その案内をもとに調査船で急行、捕獲という手順なのですが、霧があるとまったく発見できません。莫大な予算がかかっている調査なので、無駄に飛行機や船を出すわけにはいかず、初日以降、ず~~っと調査は中止続きでした。
中止の間は、仲間にMontereyの案内をしてもらったり、フィッシャーマンズワーフでクラムチャウダーを食べ比べしたり、水族館にタダで行ったりしてました。
前に学会で来たことありましたが、その時は街を散策してなかったのです。野良アシカは喧しく、ハーバーではラッコがゴロゴロ、街中には何故かシカがおります。 海沿いの穏やかでキレイな街ですね。住んでみたくなりました。
調査船が出航する港。周りは、アシカだらけ。アウアウ、うるさい。
ヨットハーバーでプカプカするラッコ。貝やらウニやらうまいもん食って羨ましい。
街中の空き地になぜかシカ。 奈良みたいでしょ?と日本通の同僚。
もちろん、お仕事もしてましたよ。
こちらの技術者さんと、オサガメ用記録計装着装置を開発しました。記録計は、いつもは接着剤でつけるのですが、オサガメはいわゆる”甲羅”を持っておらず、ブヨブヨの皮膚なので、接着剤は使えないわけです。そのため、イルカやクジラで利用している吸盤を使った装着装置を作りました。色々学べたので、これだけでも来たかいがありました。
Montereyに調査で来てるんだか、旅行で来てるんだがわからなくなっていた乗船最終日。午後の半日だけですが、出航することができました。
出航してみると、そこは一面のクラゲ天国。オサガメが来遊するのもわかります。ホントにうじゃうじゃ。下の写真のクラゲです。
これはモントレー水族館で撮影したもの。Sea nettle jellyfishという名です。
調査中、アシカ、アザラシ、イルカは見るのですが、オサガメは見当たらず。
日が傾きかけた頃、飛行機部隊からオサガメ発見との報。急いで急行しました。
しかし、残念ながらその後ロスト。
私の初めてのオサガメ調査はこれで終わり。オサガメを見ることは相成りませんでした。
私が帰った後も、調査は2週間続いたそうですが、やはり霧ばかりでオサガメを今回は1頭も捕獲できなかった様子。分布が北にシフトしているかもしれないとのことでした。
今回は、調査場所の下見と記録計装着方法の開発できたという点で、及第点でしょう。次回こそは、面白いデータを取りたいものです。
私の所属先では、Monterey湾に摂餌のために回遊してくるオサガメの包括的な研究をしています。個体数、分布、サイズ、健康状態のための調査、遺伝・同位体研究のためのサンプル取得、衛星対応型発信機の装着などです。これらは、徐々に成果が出始めており、北太平洋に生息するオサガメの主要な摂餌域の一つであることがわかってきました。
ですが、まだ細かい行動、例えば一日でどれくらい餌を食べるか、などがわかっていませんでした。そんな時に私がアメリカに来ることになったので、調査チームの一員として参加させてもらうことになりました。
チームとしては、約1ヶ月の調査で毎日沖にでるという、大きな調査ですが、色々な分野から多くの参加者がいるので、毎日乗船というわけにはいきません。私は、記録計をつけるための乗船を4日間、その後回収のための予備日を約1週間で、Montereyに滞在しました。
調査は始まったものの、毎日濃霧に次ぐ濃霧。調査は、まず飛行機による目視調査でオサガメを発見し、その後その案内をもとに調査船で急行、捕獲という手順なのですが、霧があるとまったく発見できません。莫大な予算がかかっている調査なので、無駄に飛行機や船を出すわけにはいかず、初日以降、ず~~っと調査は中止続きでした。
中止の間は、仲間にMontereyの案内をしてもらったり、フィッシャーマンズワーフでクラムチャウダーを食べ比べしたり、水族館にタダで行ったりしてました。
前に学会で来たことありましたが、その時は街を散策してなかったのです。野良アシカは喧しく、ハーバーではラッコがゴロゴロ、街中には何故かシカがおります。 海沿いの穏やかでキレイな街ですね。住んでみたくなりました。
調査船が出航する港。周りは、アシカだらけ。アウアウ、うるさい。
ヨットハーバーでプカプカするラッコ。貝やらウニやらうまいもん食って羨ましい。
街中の空き地になぜかシカ。 奈良みたいでしょ?と日本通の同僚。
もちろん、お仕事もしてましたよ。
こちらの技術者さんと、オサガメ用記録計装着装置を開発しました。記録計は、いつもは接着剤でつけるのですが、オサガメはいわゆる”甲羅”を持っておらず、ブヨブヨの皮膚なので、接着剤は使えないわけです。そのため、イルカやクジラで利用している吸盤を使った装着装置を作りました。色々学べたので、これだけでも来たかいがありました。
Montereyに調査で来てるんだか、旅行で来てるんだがわからなくなっていた乗船最終日。午後の半日だけですが、出航することができました。
出航してみると、そこは一面のクラゲ天国。オサガメが来遊するのもわかります。ホントにうじゃうじゃ。下の写真のクラゲです。
これはモントレー水族館で撮影したもの。Sea nettle jellyfishという名です。
調査中、アシカ、アザラシ、イルカは見るのですが、オサガメは見当たらず。
日が傾きかけた頃、飛行機部隊からオサガメ発見との報。急いで急行しました。
しかし、残念ながらその後ロスト。
私の初めてのオサガメ調査はこれで終わり。オサガメを見ることは相成りませんでした。
私が帰った後も、調査は2週間続いたそうですが、やはり霧ばかりでオサガメを今回は1頭も捕獲できなかった様子。分布が北にシフトしているかもしれないとのことでした。
今回は、調査場所の下見と記録計装着方法の開発できたという点で、及第点でしょう。次回こそは、面白いデータを取りたいものです。
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